野球のピッチャーが投げる球種にはストレート以外にも多くの変化球があります。

その変化球の中で誰もが最初に覚え、投げる変化球はおそらくカーブが一番多いと思われます。

ここでは「野球が上達するためのカーブの効果」を考えたいと思います。

1.カーブは魔球と言われていた

今や多種多様な変化球が投げられている中で、世界で最初に投げられた変化球がカーブだと言われています。

いまから約150年ほど前にアメリカのカミングスという投手が投げたのが初めてで当時は「魔球」という言葉で多くの人を魅了し活躍を遂げたと言われています。

そのカーブは今や誰もが投げる変化球の一つになっています。

2.変化球を投げる意味

カーブといっても今は多くのピッチャーが投げますし、投げ方によって様々な変化をもたらします。

カーブはボールに横回転を加える投げ方をしますので横にまたは斜にボールが曲がっていきます。

バッターの目線は真っ直ぐに同じ軌道で動いているものの方が捉えやすのは当然のことです。

ピッチャーがストレートばかり投げていれば当然目が慣れてきて打ちやすくなります。

そこで活用するのが変化球ということになります。

3.カーブを投げる効果

ピッチャーがカーブを投げることにどのような効果があるのかといえば、
まずは、バッターの目線をズラす効果があります。

バッティングは目で見た感覚でボールの軌道をイメージしてボールを打ちにいきます。

ストレートの軌道をイメージしているバッターに曲がってくるカーブを投げることでバッターの目線をズラしていくのです。

さらには緩急をつけてタイミングをズラす効果もあります。

カーブはストレートと比べるとスピードは落ちます。

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このストレートのカーブのスピードの差を活用してバッターのタイミングをズラすようにするのです。

バッティングの生命線はタイミングです。

このタイミングをズラすことでバッターを抑えていきます。

この目線のズレとタイミングのズレを効果的に生み出せるのがカーブを使うことでピッチャーとしての技術も上達していきます。

もちろんカーブ以外でも目線やタイミングをズラすことは十分できます。

またカーブを三振と取りにいったり、バッターを打ち取るための決め球に使うこともできますし、目線やタイミングをズラすことで次に投げるボールをより速いボールに見せる伏線として活かすこともできます。

4.カーブを投げる時の留意点

カーブをしっかりコントロールできればピッチャーとしての技術は上達していきます。

しかしカーブという球種はボールに回転を加え投げるぼーるなので、ストレートの時と指先や腕の動きが変わってきます。

この時に、ストレートと違う腕の動きになりやすいので、バッターから見るとストレートとカーブの見極めが早くできるようになるということです。

バッターとして次にどんな球種がくるかが早くわかれば対応も早くできます。

したがって、カーブを投げる時もストレートを投げる時と同じ腕の振りで投げれるように意識してカーブを覚えることが大事です。

野球のピッチングにおいて今や変化球は欠かせないものです。

最近はカーブを投げるピッチャーが減ってきている事実もありますが、多くのピッチャーがしっかりとしたカーブを自分のものにすることで野球のレベルを上げることができています。

カーブの効果をさらに知って自分のものにしていくことです。


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