野球には9つのポジションがあります。

そのポジションには試合の状況や展開に応じた守備位置の取り方があります。

守備のいい選手というのはこの守備位置の取り方も考えながら守っています。

ここでは「野球が上達するための守備位置の取り方」を考えます。

1.状況判断をしっかりできるようになる

野球の9つのポジションはどこが上手いとか、どこがいいということはありません。

各ポジションにはそれぞれの役割があってどのポジションにも高い能力が求められていることに違いはありません。

守備のいい選手というのはその選手のポジションに打球が飛んでも必ずアウトにしてくれるという選手です。

そういう守備のいい選手というのは守備範囲の広い選手でもあります。

守備範囲の広い選手というのはもちろん動きが速い選手でもありますが、もう一つ重要なのが守備位置の取り方がいい選手でもあるのです。

相手バッターやピッチャーの調子、試合の展開や状況などに応じて一球一球守備位置を変えることができるのです。

その状況判断をしっかりできる選手が守備のいい選手へと上達していくのです。

基本的に守備位置というのはその場で打球を処理すればアウトにできるという位置で守るようになっています。

内野でも長打の打てるバッターが入った場合は守備位置を深めにとることで守備範囲を広げるようにします。

反対に長打はあまり望めないが足が速いバッターであれば緩い打球でセーフにならないような守備位置を取ります。

外野においてもバッターの打球の傾向に応じた守備位置をとることで守備範囲を広げていきます。

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2.多種多様な守備位置の練習

各ポジションの守備位置は試合の展開によってその都度大きく変わっていきます。

アウトカウントやランナーの有無、イニングや得点差などでその都度判断をします。

野球は最終的に相手より1点多く得点していれば勝ちなわけですから、その状況で勝つために最善の守備位置を考えることが大切なことです。

例えば、同じ最終回1死2、3塁でも3点リードと1点リードでは守備位置の取り方は全く違います。

3点リードがあれば2点までは与えても確実にアウトを取れる守備位置を取ります。

1点リードであれば3塁ランナーを絶対に返さない守備位置を取ります。

このように試合展開によって守備位置を考えられることが大事になってきます。

3.守備位置の取り方は次のプレーの備え

その場の状況で最善の結果を残すにはどうすればいいのか、または最悪の結果を防ぐにはどうすればいいのかを常に考えながら次のプレーに備えなければなりません。

野球というスポーツは一球一球プレーが止まる競技です。

この一球一球の「間」が先のプレーを考える「間」になるのです。

この準備の「間」での状況を理解できる基本的な力が必要になります。

その力を養うには常に練習の時から一球一球に対する意義付けを持った練習をすることです。

そのような練習を意識することで野球が上達していくのです。

野球を上達させるためには自分で考える力をつける必要があります。

正しい判断のできる選手になれるよう意識をもって練習を積み重ねていくことです。


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