野球のキャッチャーは、選手全員の中で、一番頭を使うポジションです。
様々な情報を収集し、的確に処理できる能力を持っていなければなりません。
1.野球のキャッチャーに求められる能力
キャッチャーは、まず相手のバッターの分析をします。
内角に強いバッターなのか、外角に強いバッターなのか、それを事前に分かっていれば、配球しやすいのですが、初めて対戦する選手ですと、それをなるべく早い段階で見極めなければなりません。
そしてピッチャーの配球を考え、また、守備位置の指示なども行うこともあります。
例えば内角が得意なバッターならば、打席のホームベース側に立つ傾向があります。
反対に外角が得意なバッターなら、打席の後ろの方に立ちます。
そのようなことをキャッチャーはなるべく早く判断して、ピッチャーの投げるボールを選択しなければなりませんが、その時には、あらかじめブルペンで味方のピッチャーのストレートのスピードや変化球の切れなどを見て、総合的に作戦を組み立てていかなければなりません。
瞬時にいくつものことを考えられる能力を上達させなくては、キャッチャーは務まりません。
その他には、何といっても足腰の強さです。
長時間座り続けても微動だにしない足腰が、投げるピッチャーに安心感を与えます。
構えているミットがふらふらしていたら、投げるピッチャーも的を狙いにくいものです。
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また、重い道具を身に付けて動き回っても、疲れない持久力も必要になってきます。
そのほか、肩の強さは言うまでもありませんが、いかに遠くに投げられるかよりも、ライナーで正確に投げられなければなりません。
メジャーリーグの野球では、キャッチャーは座ったまま、ピッチャーの頭の高さぐらいのボールで、セカンドまで届かせることができます。
このように座ったまま投げられるようになれば、一塁走者が盗塁しようとした時に、多少送球しにくいボールがきても、確実に捕ってから余裕を持って投げることができます。
そのためキャッチャーは、座ったままでも投げれるように、スローイングを上達させておかなくてはなりません。
2.そのほかのキャッチャーに向いた能力
そのほかに、キャッチャーは温厚な性格であることが望まれます。
アンパイヤ―の判定に、いちいち怒っていたのでは、冷静にピッチャーの配球を組み立てることなどできません。
常に冷静で、チームを引っ張っていける存在でなければならないのです。
チームのキャプテン同様、監督の考えなどをしっかりと把握する、第二の監督のような存在にならなくてはいけません。
よって、プロ野球の世界でも、縁の下の力持ちの存在で、すばらしいキャッチャーのいるチームは、優勝することが多いのです。
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