野球のバッティングで、インステップをするのは、アウトコースのボールを打つのには効果的ですが、それ以外のボールを打つのには、なかなか難しいものがありますので、なるべくなら避けたほうがよいでしょう。
1. 野球のインステップでのバッティングのポイント
よくバッティングで、アウトコースのボールに届かせようとして、ホームベースぎりぎりまでステップして、打とうとする人を見かけますが、このイメージでは、正しいスウィングをすることはできません。
バッターの体は、ピッチャーの方向に向かって回転するため、極端に前にステップしようとすると、自然な動きに反して、スウィングバランスを崩してしまいがちです。
本来正しくスウィングできていれば、アウトコースのボールにも、インステップせずに打つことができるのですが、どうしても対応できない人でも、軸足に対してほんの少し前にステップするだけで、十分ボールに届くことができるのです。
2.バッティングのインステップの方法
インステップの方法ですが、インステップする足は、構えた場所からほんの数センチほど前に出すだけで大丈夫です。
そのときに、下ろした足の親指あたりに体重を乗せます。
そして、その親指あたりから腰のラインに、地面から突き出た1つの壁をイメージします。
壁をイメージしたら、あとはその壁をぶらさずに、体をピッチャーの方向に回転するだけで、レフトからセンター方向へ、強いボールを打つことができます。
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ライト方向に流し打つイメージを持ってはいけません。
アウトコースでも壁を作り、しっかり振り抜いて、打球を左中間方向へ打っていきましょう。
これが、インステップをして、アウトコースを打つための、野球のバッティング上達の秘訣になります。
インコースのボールには、インステップの意識を持ってはいけません。逆にアウトステップする意識を持ってください。
何故かといいますと、体の近くに来たボールに対して、インステップをすると、バットはそのボールに対して、遠回りをすることになるので、正確にボールを捉えることはできません。
バットとボールが、正面でコンタクトすることできないのです。
そもそも、体に向かって来るボールに、インステップしては、手が窮屈になり、スムーズに振ることができません。
一方アウトコースに来たボールには、インステップして、バットを遠回りさせれば、ボールに容易に届くこともできますし、体から離れていくボールに対して、正確にバットに当てることができます。
真ん中付近に来たボールにも、インステップする必要はありません。
よく腰が開かないようにと、インステップをして腰を止める練習をする人がいますが、本来、バッティングでは、腰を開きながら打つのが自然な動作なので、そのような練習は必要ないと思います。
以上のように、足の踏み出し方ひとつをとっても、しっかり正しいことを頭で理解した上で、プレーしていくことが、野球のバッティング上達のカギになります。
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